
ども、Mr. X です!
今回は「昭和レトロ探訪 Part 2」と題しましてお送りして行きたいと思います。
前回の「昭和の香り漂う長寿庵さん」に続き、古き良き昭和なお店情報をお届けします。
そして何と!!今回は特別ゲストと一緒にお店を訪問することになりました!
同行してくれるゲストは、当ブログのラーメンロガーとしてお馴染みの「小四郎さん」です。
拍手ー、パチパチパチパチ…
いつもはそれぞれ別行動でラーメンログを書いていますが、今回は一緒に訪問することになりました。
時折コメントなどを頂戴したいと思います。
小四郎さん、本日はよろしくお願いします!
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よろしく!
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以前、小四郎さんに「そろそろ顔出ししたらどうですか?」と尋ねてみたところ「素顔は見せられない、なぜなら忍者だから」と回答があったので、わたくしの勝手なイメージで忍者になってもらいました。
小四郎さん、いかがですか?
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可もなく不可もない
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衣装は暑くないですか?
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あちょー
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あまり目立つと通報されますよ
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ハッ!!!
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などとやり取りしながら歩いていると、本日の目的地「宝屋」さんの 20m 圏内に到着しました。
そう、もうお店は目と鼻の先なのです!
すると前方からスーツ姿のサラリーマン風の男性がやって来たと思いきや、お店の前を素通りせず、直角に曲がって同店に入って行きました。
一名様ご来店のようです。
わたくし達もすぐにでも入店したいですが、まずは外観を撮影するのが流儀です。
スマホを構えてピントを合わせてパシャリ。

かなり年季の入った建物であり、看板の風化具合がこの地で永年営業してきたことを如実に物語っております。
すると今度は労働者風の男性がやって来たと思いきや、またも直角に曲がってお店に吸い込まれていきました。
こ、これは?!
これはまさか、噂にたがわぬ 人間ホイホイ では?
本件、現在調査中です。
そして、これからわたく達も吸い込まれると思うと、期待と不安で一杯一杯になってしまいました。
いったい何がそこまで人々を魅了し、そして惹きつけるのか?
その真相を確かめるべく、ちょっと入りづらい雰囲気が漂う同店の暖簾をくぐる決心をしました。
小四郎さんも、大胆かつ繊細にお店の外観などをチェックしていました。
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せめて せめて せめて せめて
やめて やめて やめ |
いざ暖簾をくぐり、入店します!
入店すると、先客は男性2名。
先ほど吸い込まれていったサラリーマン風と労働者風の方々です。

店主さんはカウンター越しに背を向けて作業しており、わたくし達が入店して来たことに気づいていないようです。
お一人で切り盛りされているようで、接客要員などおりません。
どこに着席して良いか分からず、とりあえず目の前の4人掛けのテーブル席に腰掛けてみました。
店主さんは、おんとし 3/4 世紀を超えているであろうご年齢だと思われます。
おじいちゃんと呼びたくなってしまいますが、こうして今でも現役で調理をされているので、おじいちゃんと呼ぶのは些か失礼だと考えました。
そして、勝手ではありますが、お父さん、そう「お父さん店主さん」と呼ばせていただきます。
今でも一家の大黒柱であるお父さんとして、尊敬の念を込めてお父さん店主さんです。
お父さん店主さんに声をかけてオーダーするにも、まずは何をオーダーするのか決めなければなりません。
壁には年代物のメニューが掲げられており、こちらを拝見。

同店は、チャーハンやオムライスなどご飯物も人気のようなので、少し迷ってしまいました。
しかし、わたくしはラーメンロガーである以上、ここは基本ラーメンである「中華そば」を選択せざる得ないでしょう。
迷ったあげく「中華そば」に決めました。
小四郎さんはどうかと、彼の方に目を向けると、彼は最初から「中華そば」と心に決めていたようです。
わたくしが迷っている間、ずっと黙って静観してくれていました。
流石です、小四郎さん、迷いは禁物なのですね。
常日頃「迷いは隙を生む、自分の直感を信じよ」と仰っていたことを思い出し、ハッとさせられました。
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迷いは隙
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では「中華そば」2つでいいですね?
小四郎さんに最終確認を取り、お父さん店主さんにオーダーを告げようとすると、
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あ、あと餃子ね
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間髪入れずに餃子のオーダー。
流石です、小四郎さん、このタイミング以外に餃子は考えられません。
お父さん店主さんに「中華そば2つ、餃子1枚」とオーダーするも、餃子は終わってしまったとのこと。
う〜ん、ざんねん。
餃子は次の機会、その時のお楽しみです。
「中華そば」を待つ間、お店の時間はゆっくり流れて行きます。
お店の入り口から初秋の穏やかな風が注ぎ込み、暖簾をハタハタとはためかせます。
お父さん店主さんの方に目を向けると、お年のためか本当にゆっくりとした動きで調理が進行しています。
まるで太極拳を極めた老師のように、ゆっくりゆったりとした動きです。
料理をこなしている眼差しに微塵の迷いもありません。
そして、不思議に感じたのが調理の音が一切しないことです。
通常であれば、鍋を振る音や食材を切る包丁の音など、何かしら音が聞こえてきますが、お父さん店主さんの動作からは殆ど音が聞こえてきません。
カウンター越しなので手元が見えませんが、無言で何かを操り、錬金術的に無から有を産み出しているのかとさえ思ってしまいます。
待つこと20分程で「中華そば」が完成しました。
丼を両手に2つ持ち、力が入らないからでしょうか、少し震えながらゆっくりと運んで来てくださいました。
そして、これがその「中華そば」になります。

それでは、頂きます!
スープ

まずはスープです。
レンゲでスープの上澄みをすくい、口に含みます。
基本に忠実なあっさり鶏ガラスープです。
万人に好まれる味で、これを嫌う人はまずいないでしょう。
若干冷め気味だったのがマイナスポイントですが、同店ではこれがデフォルトなのでしょう。
決して調理ミスというわけではなく、いつものことだと思います。
麺

麺は少しのび気味でした。
今回はわたくし達のオーダーを含め、同時に合計4杯の「中華そば」を作っていました。
オペレーション的に若干キャパオーバーしていたようです。
そのため、麺を茹でる時間や盛り付けに若干時間を要し、このような結果になってしまったと推測します。
チャーシュー

分厚いお肉の塊がチャーシューとしての役割をきっちり果たしています。
醤油ベースのタレで煮込まれた肩ロースに味がほど良く染み込んでおり、美味しかったです。
店内写真など

右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くといわれています。by Wikipedia

液晶なのにブラウン管テレビに見えてしまいます。

まだ現役なのでしょうか?(謎)
そうこうしている内に、完食しましてご馳走さまでした!
お代を済ませ、帰り際にお父さん店主さんに、このお店はいつから営業しているのか質問してみました。
お父さん店主さんいわく、
- 正確には分からない
- 本店から分かれた分店であり、本店を含めると100年は超えているかも
とのことです。
お父さん店主さんは、先代から引き継いで今年で45年目だそうです。
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45年!僕が生まれる前です
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お話を伺っていた時のお父さん店主さんのキラキラした目が印象的でした。
本当に少年のような澄んだ目で、まったく目をそらさずに話してくださいました。
これからも、ゆっくりゆったり、慌てず騒がず、美味しい中華料理を作り続けてください。
お店は、きたなシュラン系でお世辞にも綺麗とは言えませんが、それを補って余るほど、お父さん店主さんの優しい気持ちが伝わってくる心温まるお店です。
また、このご時世にラーメンを400円で提供している心意気にも拍手を送りたいです。
小四郎さん、本日はお疲れさまでした。
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お疲れさまでした
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宝屋さん、どうでしたか?
感想をお願いします。
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ひと昔、いや、ふた昔前のラーメン屋っていうイメージです
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漫画「坊や哲」に出てきそうなバクッラのようなお店で、本気の昭和を感じさせてくれますね
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ナイスなコメントありがとうございます!
また、ゲストに来てくれますか?
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もちろん!
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ありがとうございます!
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あちょー
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それでは今回はこの辺で。

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ラーメン店詳細情報
来店日 | 2015/10/05 |
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店舗名 | 宝屋 |
注文品 | 中華そば |
お値段 | 400円 |
本日の満足度 | 3.5 |
所在地 | 千葉県千葉市中央区本町1-5-15 |
最寄駅 | 京成千葉中央駅 |
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